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引退した今後は「裏方の勉強をしたい!」 澤穂希に直撃「なぜリーダーシップが備わったのか?」

澤穂希さんと言えば、類い希な技術を備えた日本女子サッカー界の“レジェンド”だ。

一方で、そのカリスマ性やリーダーシップについてもしばしば話題に上る。
2015年末に現役引退をしたが、そのリーダーシップは今なお色あせない。
ピッチの上のみならず、ビジネスの現場でも十分参考になると言っていいだろう。

そこで本人にインタビューをしながら、いかにリーダーシップが備わっていったのかを紐解いていこう。

「苦しいときは背中を見て」

DSC08138「チームそれぞれで、キーパーがキャプテンだったり10番がキャプテンだったり、いろいろあると思うんです。
それはチームのプレイスタイルで決まるんじゃないかと思っています」

澤さんに「攻守の要であるボランチと、キャプテンとの違いとは?」と聞いてみた答えだ。

すなわち、チームによって司令塔のあり方は様々。
なでしこジャパンにおいては、
佐々木則夫監督がボランチの澤さんにキャプテンの役割を期待したことで生まれた、
ひとつの成果といっていい。

「監督や選手間でのコミュニケーションが取れる人がなる…というイメージですね」

逆に言えば、澤さんにはそれが備わっていたと考えられる。
2008年の北京オリンピック準決勝。
4チーム中3チームがメダルが取れる状況のとき、
「苦しいときは私の背中を見て」とチームメイトを鼓舞した逸話は有名だ。

「よく言えたねってみんなに言われます(笑)。
でも私にとってキャプテンというのはただの“言葉”に過ぎなくて、チームに言葉で示すより、誠意あるプレイで道を示すことを大切にしてきました。
自分なりの自信があって、何が何でも背中で見せたいという思いがあったんです」

 

「今まで見てこれなかったものを勉強していきたい」

澤穂希 須原伸太郎「やっぱり自分が後輩の立場だったら、
偉そうにああだこうだ口で言う人に『ついて行きたい』とは思えないなって。
でもプレイスタイルで信頼される結果を残せれば、
グラウンドの外でふざけ合っていても、
いざというときにみんなで結果を残せると思うんですよね」

それが澤さん流のキャプテンシップ。
「6歳の人生初ゴールと、2011年W杯の同点ゴール、
そして引退試合の決勝ゴールのどれが印象的だったか?」という質問を投げかけてみたところ、
「W杯のゴール」と即答した。

日本の女子サッカーを変えた記念碑的なゴールだという事実もさることながら、みんなで掴んだゴールだという気持ちもあることだろう。
ではそのリーダーシップを、今後は監督など、指導者として活かしていく気持ちはあるのだろうか。

「現時点ではまだ引退して5カ月ですし、
今まで見てこられなかったものを見たいし勉強したいですね」

たとえば。

「現役選手としてピッチは見てきましたけど、協会の内部のことや裏方についてはまったく知識がないんです。
そういうのも含めて、日本のサッカー界のいろんなことを見ていきたいです。
今後FIFAやAFCの仕事もあるかもしれないですし、2020年の東京オリンピックにも興味があります。
それらを片っ端から勉強していきたいですね」

ピッチからは離れたが、やりたいことはたくさんある。
そこで鍛えた精神やリーダーシップは、様々な局面で応用していくに違いない。
“転職後”の澤さんの活躍が、楽しみでならないのだ。

 

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【プロフィール】

澤穂希

1978年東京都生まれ。元サッカー女子日本代表。
2011年、FIFA女子ワールドカップドイツ大会で得点王とMVPを獲得。
同年、FIFA年間最優秀選手(バロンドール)を受賞。
日本の女子サッカー人気を支える立役者として、数々の活躍を見せる。
2014年、AFC初代殿堂入り。
オリンピック4大会に出場し、ロンドン大会では銀メダルを獲得。
ワールドカップ6大会連続出場は、ギネス世界記録。
日本代表では、通算205試合に出場し、83得点。
2015年12月に現役引退を発表。

執筆者

NEXT CFO 編集部

 NEXT CFO編集部

経営者・管理職にCFOの役割を広めたい!CFOが活躍する社会をつくることで、日本経済を活発にしたい!そんな想いでNEXT CFOのメディアを運営しています。