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インダストリ4.0が創出するPaaS市場 PaaS概念によるデジタル社会の変貌

01.第四次産業革命(インダストリ4.0 )はドイツ発のデジタル革命

インダストリ4.0は、2013年ドイツ政府が推進する製造業の高度化を目指す戦略的プロジェクトとしてスタートし、電子機器、自動車メーカー、IT・通信企業が中心となって、IoT、スマート工場、ビッグデータ、AI、自動運転など革新的技術の開発と、IICなどの国際標準化が行われている段階です。

国際標準化の取り組み

Industrie4.0 platform(ドイツ):運営委員会(Bosch , Siemens , SAPなど産官学18 社)、理事会、科学諮問委員会と分野別ワーキンググループによって成り立ち、産業シームレスアーキテクチャの標準化に向けてロードマップを策定している。Industrial Internet Consortium, IIC(米国):2014 年にGE, AT&T, IBM, Intel, Cisco Systemsの5社により発足し、現在参加150社規模の米国発標準化団体。ドイツIndustrie4.0 plat formとの共通参加企業が橋渡しとなり、連携が実現しつつある。

メイド・イン・チャイナ2025(中国):2015年より中国政府が主導する製造業イノベーションの取り組み。情報化と工業化の融合など9の戦略任務と、次世代情報技術、デジタル制御、ロボット、航空・宇宙など10の重点分野について10年ロードマップが示された。

02.日本の現状⇒企業クラウド化と産業loT化が同時進行

クラウド業者は、IoT親和性の高い産業をターゲットとして、主導権争いが加速しています。
特に、パーソントリップ市場向けのPaaSが主導、パーソントリップ向けのIoT無線デバイスの開発がポイントになります。

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03.3つの新クラウドサービス予測

SaaSは無数のアプリケーションベンダー、HaaS/IaaSではAWS, A zure,GCPの3雄が中心に、「ニッチ型市場」もしくは「プラットフォーム型市場」に向かいつつあります。

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最も注目できるのが、PaaSベンダーによる各産業別PaaS展開の主導権争いです。

04.PaaS 型サービスとは?

PaaSとは、他社提供プラットフォームを自社プラットフォームとして用いて、自社顧客に展開するサービスの概念です。
10年前でしたら数百人の開発者が必要であったプラットフォームの開発を、PaaSサービスを活用することで簡単に実現できるようになりました。

ツール作成に莫大な初期投資が必要なくなったことは、ビジネス展開に資金集中できることになりました。このように、PaaSとは初期投資のないITプラットフォームの導入と言えます。
例えば、ピザフランチャイズ展開する本部は、PaaS型サービスを導入することで、フランチャイズ店拡充に経営資源を集中できます。さらに、IoT+PaaS型サービスは、顧客のビッグデータからプッシュ型マーケティングを実現できます。

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IoT+PaaS型サービスの意義:「高付加価値化(=顧客の嗜好性対応)と効率化(=顧客の選択と抽出)」によって、モノづくりの価値連鎖の収益性を向上させます。

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05.PaaSベンダー例⇒NTTPC コミュニケーションズ

Salesforceが提供するPaaSプラットフォームを使用して、NTTPCコミュニケーションズは、パーソントリップ業者をターゲットにしています。

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06.着るIoTデバイスはここまで進化している!

着るIoTデバイスは、人のバイタルデータ取得などのヘルスケア分野にて開発が先行しています。

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07.IoT+PaaS 型サービスのフォーマッティングモデル

IoT+PaaSのフォーマッティングモデルは、個別産業向けモデル開発ベースになります。

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08.インダストリ4. 0 が創出する新たなビジネスチャンス

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執筆者

佐久間 優 氏

株式会社エスネットワークス 産業調査室室長 佐久間優 氏

東北大学工学部卒。東京大学工学系大学院(工学修士)、ボストン大学経営大学院(理学修士)。外資証券会社、都市銀行を経て事業法人に転身する。民生電機、自動車部品メーカーを経て現職。民生電機、自動車部品、精密部品・切削加工・金型などのモノづくり産業から、TMT/ICT業界まで幅広い業界をカバレッジ。