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急成長したベンチャーCFOの心境と展望とは? 圧倒的技術を持つKudanの取締役CFOへのインタビュー

元々監査法人に勤め、現在Kudan株式会社の大番頭であり、取締役CFOを務めるのが飯塚健さんに
ベンチャー企業のCFOになった経緯やその後の変化、現在の心境などについてインタビューを行った。

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監査法人からベンチャー企業へ飛び込んだ理由とその違い

Kudanは、2011年に大野智弘氏がKudan Limitedを英国にて設立した会社だ。主な事業は、Augmented Reality=AR(拡張現実)のエンジン開発。

日本法人であるKudan株式会社の大番頭であり、取締役CFOを務めるのが飯塚健さんだ。飯塚さんのCFOとしての仕事内容が気になるところではあるが、まずは現職に至るまでの経緯を聞いていこう。

なんと、大野社長に会う前に現在のポジションに就くことを決めていたとか。

-Kudanに入ろうと思った理由はなんだったのでしょうか?

「即決でした。監査法人時代に一番お世話になった経営者から「親友を手伝ってくれないか」と頼まれました。その話までは必死でパートナーを目指してました(笑)。人生でそのような事を言われる機会はないと思い、瞬間的に行くことを決めました。『AR』という言葉は知りませんでしたが、人の繋がりを大切にしていましたし、そんな繋がりを持った方々なら、きっと自分も良い仕事ができると確信していました。
そんな私に、英国から帰国した大野が、ランチの1時間で内定をくれたんです(笑)。もちろん自分を育ててくれ、常に目的意識を持てば、どんな仕事もできると教えてくれた前職の新日本監査法人には感謝しかありません。また上司から『ベンチャーのために何でもしてあげなさい』と言われていたので、監査法人側の短期利益を追わずにベンチャー支援に専念できていたんです。その経験があったからこそ、自信をもってベンチャーの世界に飛び込むことができました」

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-監査法人業務と今の業務を比較して、意識として変わった部分はありますか?

「外部からサポートしていたときと比較して、一つ一つの意思決定に対する覚悟の重さが全然違います。何もかもが会社の財産に直結してきますからね。
今までは経営に携わる仕事は少なかったですが、今は成功するもしないも自分次第。全て自分事として、ファイナンスしたお金をどう使い、増やしていくかを徹底的に考えます。上手くいくと本当に楽しいですね」

「自分の行動1つで全てが決まり動いていく」それがCFOの醍醐味

DSC09755Kudanに移って最初の仕事は、日本におけるオフィスの設立だったという。

「大番頭という肩書きは、CFO業務に留まるなという大野のメッセージでした」と飯塚さんは振り返る。入社早々、英国に在住している大野社長に全権を託され、遠方であるからこそ工夫を凝らして仕事をしていく合理的な考え方に刺激を受けたという。
「よきにはからえ」という大野さんからの寛大な指示を受け、自由にやらせてもらったらしい。自ら規律を作る作業に、柔軟性を鍛えられたそうだ。具体的な業務内容は採用から銀行・監査法人・証券会社対応、事業開発に至るまで様々。職務の内容を決めず、何でもやるようにしているのだとか。

-CFOの仕事にはなにが最も大切だと考えますか?

「人との繋がりですね。Kudanのことを1人でも多くの方に知ってもらえるように常にアンテナを張り、色々な会合を開いています。そこでは情報を吸収するというより、来て頂いた皆さんにご縁や情報を提供するというコミュニケーションを大切にしています。決してビジネス目的ではないのですが、友達は財産だと考えると実は“究極の営業”なのかもしれないですね」

-CFO業務の醍醐味はなんでしょうか?

「CFO業務はプロデューサー業務だと考えています。スペシャリストの意見を聞いて大事な意思決定をする。CFOが必ずしもスペシャリストであることが重要ではないんです。事業開発から管理部門までの全社のフォーメーションを考えコントロールできること、何よりも自分の行動1つで全てが決まり動いていくこと。それがCFOという仕事の面白さではないでしょうか」

ベンチャー企業の想いに応えるCFOで在り続けるために

Kudanにとっての飯塚さんは、経営の手綱を握る重要な存在と言える。CFOは簡単になれるものではないが、どんな会社にも必要なポストだからこそ目指す面白さがある。
最後に、CFOになりたい人が目指すべき人物像を聞いてみよう。

-CFOを目指すために、しておくべきことはありますか?

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「人の想いを大切にすることですね。今まで監査法人時代からお客様や仲間からの相談は全て受けてきました。会社や自分の利益ではなく、人との繋がりを大事にすること。それらは全てと言えるほど、結果的に自分のためになりました。それまでの信頼関係で今の自分があると思っていますから。これからもベンチャー企業の想いに応えるCFOでありたいですね」

-飯塚さんのこれからの目標を教えてください。

「リスクを取って日々闘える経営者を育てていきたいと考えています。ベンチャーに移ってきたときのように立場にとらわれず、また故郷に戻る日が来てもモチベーションを保ち、“枠組み”に囚われることなく最前線で働き続けていきたいですね。そのうえで、社会にインパクトを残せる仕事ができたなら、これに勝る喜びはありません」

 

Kudan株式会社
大番頭 取締役CFO 公認会計士 飯塚 健(いいづか けん)

2005年12月新日本監査法人入所。14年10月より監査法人のマネージャーとなり、IPO支援を中心に活躍。自分の営業で初めて契約頂いたお客様との深い関係を経て15年6月Kudan株式会社に入社。

同社はスマートデバイスを活用したAR/VR(拡張現実:Virtual Reality)/MR(複合現実:Mixed Reality)エンジンとプラットフォームを開発・提供し、AR先進地域である欧州でリーディングカンパニーとして多くの大手・先進企業と取引し、実績を作っている。

14年に親会社として日本でKudan株式会社を設立し、英国ブリストルに開発拠点、親会社の日本法人では管理を行うというユニークな組織体制をとっており、今後日本での市場展開も視野にいれ運営している。

取材協力

Kudan株式会社

執筆者

NEXT CFO 編集部

 NEXT CFO編集部

CFOを増やすことで日本国経済をちょっとよくしたい! もっとCFOについて、知ってもらいたい。CFOに興味を持ってもらいたい。CFOになろうと考えてほしいと願っております。