経営理念「したことない。をへらす」

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株式会社シンクスマイル様
代表取締役 新子 明希 氏

“日本でいちばんお店の問題を解決している会社”として、起業支援プラットフォームDREAM GATEで紹介された同社の経営理念は「したことない。をへらす」。このユニークな経営理念のもと、オリジナリティ溢れるITサービスを展開しています。
中でもリリース後わずか2カ月で500社へ導入され、約15,000人に愛用されている“褒めて楽しむ”社内モチベーションSNS「HoooP」は、今年中に2,000社導入、利用者10万人という目標を掲げる成長事業。

経営理念「したことない。をへらす」

−−「したことない。をへらす」というユニークな経営理念のもと独自のサービスを展開されていますね。

新子社長:はい、私たちはこの経営理念のもとオリジナルサービスだけで展開しています。現在のトピックはリリースしたばかりの「HoooP」です。社内のコミュニケーションやモチベーションを集計できる仕組みで、社員一人ひとりの強みや社内の温度感を可視化して、マネジメントに活用できるSNSプラットフォーム。おかげさまでリリースから順調に推移しています。そして、理美容やグルメのお店のサービスをお試しできる国内初・最大級のお試しサイト「torakore」(トラコレ)も運営。また、お客さまのスマートフォンに、利用店の会員カードやポイントカードを入れられるサービス「Ziriri」(ジリリ)も提供しています。「torakore」(トラコレ)で集客を行い、「Ziriri」(ジリリ)でファンをつくる。そして「HoooP」でお店の活性化。このように循環ができる3つのサービスを提供しています。

−−毎年、様々な新しい発想や事業が生まれるのはなぜですか?

新子社長:経営者である限りいい会社をつくりたいとは誰もが思うことです。では、いい会社とは何か?私なりに導き出した答えは、入社したときよりも卒業するときに自信が持てる会社です。社員たちには自信をつけてもらいたい。自信をつけるためには経験が必要。経験するには挑戦しなければならない。だから「したことない。をへらす」という経営理念に辿り着きました。行動指針の中にも“失敗を約束する”という言葉を入れていますが、成功の反対は何もしないこと。成功と何もしないの間にたくさんの失敗があるから、社員たちには「失敗の階段を昇れよ」と言っています。これが挑戦する風土をつくっているのではないでしょうか。

−−世の中の100人前後の規模の会社では、どのようなことに悩まれているとお感じですか?

新子社長:その規模になってくると、大きく3つでしょうか。1つ目は理念浸透。経営者の思いが浸透しにくくなってくるという悩みが多く聞かれます。2つ目が人材育成。理念浸透と通ずる部分もありますが、あり方が共有しにくくなってくると、やり方もバラバラになっていきます。3つ目が、適材適所に悩む方が非常に多いと感じております。私たちは、「何をするかよりも、誰とするか」が大事だという思いでやっていますが、組織としては、人材の適正を見て配員する必要もあります。どういうキャラクターが集まっているのか見えてくれば、より良い解があるはずなんです。しかし、見えてこない。社内のコミュニケーション、人柄というのは通常可視化、数値化されません。もしそれが見えたなら…。そんな思いから開発した「HoooP」は、最初はサービスとして売るつもりはありませんでした。理念浸透やコミュニケーション活性化のツールとして、社内向けにつくったのがメディアに取り上げられ、それから多くの会社さまが使いたいと言ってくれるようになり、同じ悩みをお持ちの経営者は多いのだと気づきました。

−−サービスをはじめようと思われたきっかけというのは?
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新子社長:最初に理念があり、次に行動指針を決めました。これをどう実践してもらうかということに非常に悩みました。よくやるのが声に出すことです。しかし、当社は非常に若い会社で、声に出させるとやらされている感が強くなってしまいます。そこで、ゲーム感覚にすればやってくれるんじゃないかと思って。10個の行動指針を10個のバッジにして、実践した人にコメント付きのバッジを送るようにしました。社内で行っていたところ、これがサービスになって。行動指針を実践したメンバー同士で8万回褒めた結果、「行動指針」で検索すると1番最初に出て来る会社になりました。

−−これからの見通しはどうでしょうか?

新子社長:今年は10万人で2,000社を目標にしており、2019年までに100万人に使っていただけるサービスにしようと思っています。100万人の「ありがとう」が可視化でき、クラウド上でみんなの「ありがとう」が飛び交う。こういう世界をつくりたいと思っています。いま「仕事」で検索するとネガティブなワードばかり出てきますが、それは絶対間違っている。仕事はいくらでも楽しくできますから。「仕事」で検索したら、おもしろいとか、早く行きたいとか、わくわくするというワードが出てくるような世の中をつくりたいと思っています。

−−そのためにはまず100万人。その先はどうでしょうか。

新子社長:できると思っています。みなさまから集まるコメントとバッジというのは、その人の働き方の口コミなんです。例えば、エスネットワークスさんとブレストしていて、アイデアの豊富さに驚きましたというバッジが届くと、これはエスネットワークスさんに対する口コミになりますよね。この人ってこんなにアイデアが豊富なんだと、みんなに知ってもらうことができます。

経営者は幸せの専門家

−−では、最後に経営者へ向けてメッセージをお願いします。

新子社長:私ごときで恐縮ですが、経営は一生の学問だと思っています。何のために会社つくったのかを掘り下げれば、何のために働くのか?もっと言えば、何のために生きるのか?に辿り着くと思います。経営者の皆さまは様々な哲学書を読まれているかと思いますが、明確な答えはそこにはなく、一生を通してその学問を極めていくのが経営です。そして、それは必ず誰かの幸せにつながっている学問ではないかと私は信じています。経営者たるもの幸せの専門家でありたい。そう常々思っています。

本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。

取材協力

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〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-14-16 野村證券ビル6F
社名は、人が幸せになる会社を目指し、5つのスマイル(自分、家族、仲間、お客さま、世界)を掲げた。
5はフランス語でサンク。これをシンクと呼び変え、笑顔を考えるという意味に。
社名を呼ぶたびに5つの笑顔を考えられるようにした。

執筆者

下村 雄一郎 氏

 下村雄一郎 氏