IPO Market Review vol.3 〜プレミアグループ株式会社〜スペシャルインタビュー

この記事は2018年5月発行のREVOLVING DOOR vol.19より転載しております。

スクリーンショット 2018-08-14 17.39.20プレミアグループ株式会社/上席執行役員 経営企画本部長/経営企画部長 金澤友洋 様
プレミアグループ株式会社/執行役員 経営財務部長/経営企画副本部長 中村 文哉 様

Q : プレミアグループ株式会社(以下、プレミア)の概要をお聞かせください。

金澤上席執行役員:当社グループの事業はオートクレジットとワランティの2本柱となっています。オートクレジットは、中古車を購入される一般のお客さまが現金で一括で支払えないときに、当社がお客さまの代わりに一括でお支払いし、お客さまが当社へ分割払いしていただくという事業です。貸金業に似ていますが、貸金業との違いは物の売買が介在している点です。単純にお金を貸しているのではなく、あくまでもお客さまに代わって支払いをするのが、貸金業と違うところです。ワランティは修理の保証をするものです。家電業界でよくある延長保証のようなものです。対象は自動車で、自動車が壊れたときに、お客さまに代わって我々が修理するサービスです。iPhoneのアップルケアのようなものと考えていただければお分かりいただきやすいかと思います。オートクレジットも、ワランティも最終的なお客さまは個人の方ですが、当社の営業先(販路)につきましては中古車のディーラーさまとなります。ディーラーさま向けのサービスを今後も増やしていこうということで、整備や新車の卸などのサービスを現在進行形で展開しています。

Q : プレミア様の特徴をお聞かせください。image_19_p16_17_02_n

金澤上席執行役員:独立系であるということが特徴です。銀行の子会社や関連会社は銀行法の縛りがあるため、自由に事業を展開することが難しいでしょうし、親会社である銀行から経営者が送り込まれてきますので、どうしても組織全体のモチベーションが上がらず、また、長期スパンで事業戦略を展開しづらい点があるとも考えられます。このようなことがない点が当社の特徴であり、強みであると考えています。加えて、当社はベンチャースピリットに富んでおり、挑戦し続けるという気持ちを常に持っております。大企業出身者も多数在籍しており、ベンチャーの元気さと大企業の管理の丁寧さがうまく融合しています。このような組織風土、人財も当社の根本的な差別化要因であり、強みであると考えています。

Q : 2017年12月に上場を果たされましたが、上場するに至った背景についてお聞かせください。

金澤上席執行役員:事業内容として先ほども申しましたけれども、当社はディーラーさまへの営業が中心となりますが、我々の競合他社は上場し、且つ社歴も長い会社が多いので、当社は知名度で劣っていると感じていました。知名度向上の観点で広告展開という方法もありますが、資金もかかりますし、費用対効果が薄いです。そのため、上場が知名度を飛躍的に高め、一流企業への仲間入りを果たすための非常に有効な手段と考えておりました。また、組織的には会社である以上、上場を目指すというのが自然な流れといいますか、上場がゴールではないですけれども通過点として1つ共通の目標としていましたので、上場を目指した次第です。

Q : 上場準備にあたり、最も苦労した点についてお聞かせください。

金澤上席執行役員:苦労ということではないかもしれませんが、一人では成し得ることができないという点です。上場は当然ながら色々な部署のメンバーを巻き込んで進めなければならない一大プロジェクトですし、とはいえそれぞれのメンバーに主業務がある中での兼務という状態でした。その中で会社全体が一致団結して準備を進めることができたということが、苦労したところでもありますし、 最も意義深い点であったと思います。

背景2

中村執行役員:私が当社に入社したのは上場の約2年前の2015年11月なのですが、その時に最初に会ったのが金澤で、IPOとIFRSの対応にチャレンジしてみないかという話を聞きました。実際入社してから具体的に当社がIFRSを取り入れると決定したのはそれから約1年後であり、上場するまでに残された準備期間は1年でした。IFRSを適用する際、世の中的にやれ3年ぐらいの準備期間が必要だと言われる中で2年弱で仕上げるという会社としての意気込みに対する熱量というのは、入社当時から感じていましたね。私が経理財務の長に立ったのが2017年1月ですが、同じ日にエスネットワークスの当社担当でいらっしゃる出光さんも着任されました。出光さんと初めてお会いし、当社の状況を説明しつつ、実際に初めて決算をやろうとしたのが2016年12月の3Q決算でした。出光さんを含めたメンバーは1月はほぼ真夜中まで作業していまして、経理グループのメンバー1名と私と出光さん3人で侃々諤々とときには金澤も入れて遅くまでやったことを思い出します。道なき道を行くみたいな、ゴールはあるのですが実際にどう歩んでいけばいいのか、どのように進めていけば効率的、且つ一番的確に進められるのかというところが手探りで、一番辛かったですね。特に外部である監査法人と調整しながら、社内の業務進捗を修正させるというところは結構大変でした。

Q : 上場準備におけるエスネットワークスとの関わりについてお聞かせください。

背景3金澤上席執行役員:出光さんと最初にお会いした印象は、お世辞抜きで良かったです。当社は組織として若いので、良い悪いは置いておいて、能力というよりは人柄であったり年齢だったりといったうまくチームに溶け込めるかという点が一番の決め手だったと思います。能力や知識を持っているということも重要ですが、やはりチームで動かなければいけないというところがありますので、そういった意味では非常に第一印象含めて良かったなと思っております。

中村執行役員:ステージとしては頭でっかちだけで動ける時期ではなかったので、柔軟に動ける人を欲していたのは事実です。そういった意味では出光さんと会ったときには当社にうまくフィットできるのではないかなと金澤と二人で話したことを覚えています。もともと出光さんを外からのお客さまという感じではなく、あくまでプロパー社員と同じように接していました。それは金澤も同じだと思いますけれども、そんな中で良い距離感を保ちながら柔軟に対応してくださいました。私としては他のプロパー社員と同じように、言うときは強く言いましたし、間違っていれば駄目だと言いましたし、それでもへこたれることもなくやりきってくださいました。時間もない中で、何か気づいたことがあったらすぐに報告してくれという話を最初にしたのですが、出光さんは問題や課題を的確にすぐ報告してくれましたから、それに応じて我々も時には監査法人を交えて話を進めたり、社内であれば金澤と話を進めたりしました。その点で潤滑油のように中に入り込んで業務を進めてくださいました。

Q : IPO後の貴社像についてお聞かせください。

金澤上席執行役員:ストレートに言うと、ひたむきに業績を伸ばすということです。そもそも我々は「世界中の人々に最高のファイナンスとサービスを提供する」というミッションを掲げており、そのミッションのあくなき追求をするということが根本にあります。このミッションは創業時から一度も変えることなく今に至ります。まだ日本にしか拠点がないときから、当社は世界のことを考えていました。当社のサービスを広め世界中の人々に良いサービスを提供することが、我々の使命でありますので引き続き地道に事業拡大していきたいと考えています。

執筆者

NEXT CFO 編集部

 NEXT CFO編集部

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