IoTファンドとGPaaSのビジネスモデル

この記事は2017年1月発行のエスネットワークス産業調査レポート vol.5より転載しております。

CFOだけではなく、経営に携わる方であれば、常に自社の業界をはじめ、各種セクターの動向に目を向け、ビジネスの次の一手を考えられていることと思います。産業調査レポートは注目が高まるIoTやXaaSサービスを中心に各業界の動向をまとめております。

01 IoT時代の新ビジネスモデル: “つくる”から“つなげる”へ

スクリーンショット 2018-03-29 10.19.06Uber, Airbnbの成功の共通点は、

1.パーソントリップのリアルタイムマッチング化
2.APIエコノミー

があげられます。 日々、高度化するIoT機能を“つなげる”という発想の転換です。

 

 

 

 

02 IoTとAPIエコノミーがもたらす非自前主義のGPaaS市場

IoT+PaaSとAPIエコノミーは、「IoT機能の高度化とオプション化」によって、ユーザーが必要な機能を選択してつなげるメリットをもたらしました。同時に、「IoT機能の自前開発から脱落するエンドユーザーのセーフティーネット」として、「非自前型プラットフォーム運用業のビジネスチャンス」をもたらしました。スクリーンショット 2018-03-29 10.19.57

 

03 IoT+PaaS=GPaaSという新オペレーションサービス

インダストリ4.0において、IoT化は産業主導、クラウド化は企業主導で進行してきました。産業別に固有IoT機能の多様な開発が進んだ結果、そのオプションプールがIoTレイヤーを形成します。クラウドではPaaS基盤を主軸として、必要なIoT機能をAPIでつなげるビジネスモデルがGPaaS (GP as a Service)と呼ばれる新しい付加価値サービスです。スクリーンショット 2018-03-29 10.24.38

 

04 ファンド組成におけるGPとLPの役割

“投資事業有限責任組合(リミテッドパートナーシップ: LPS)”というファンド組成において、“無限責任組合員(General Partner: GP)”と“有限責任組合員(Limited Partner: LP)”が主な構成員です。GPは“投資業務の運営者”、LPは“ファンドへの投資家”です。GPには、独立して投資の意思決定を行う取締役もしくは投資委員会が存在し、LPとの間には報酬や投資の意思決定に関する契約が結ばれます。LPはリスクを出資額に限定し、投資運営はGPに一任する仕組みです。

05 GPaaS付加価値サービスにおける汎用的IoT+PaaS

GPが下記に示す汎用的IoT+PaaSを持つことが、GPaaSの付加価値サービスです。スクリーンショット 2018-03-29 10.22.47

06 通常のファンドスキーム

LPS型ファンドスキームとして、出資者たるLP、運営者たるGPの役割を以下に示します。GPは、投資対象への事業精査、投資実行、財務報告までオペレーション業務を担います。スクリーンショット 2018-03-29 10.40.20

07 IoTファンドにおけるGPaaSモデルの有効性

GPaaSモデルと通常ファンドとの相違点は、GPが汎用的IoT+PaaSシステムを保有することです。GPが汎用的IoT+PaaSシステムを提供することで、投資対象が個々にIoT機能の開発をせずとも、提供される汎用システムを用いて、投資資金を本来の営業活動に注げることに意義があります。スクリーンショット 2018-03-29 10.41.23

08 GPaaSビジネスモデル

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09 GPaaSビジネスモデルの応用性: IoTファンドのプロジェクトフォーマット化

GPaaSビジネスモデルは、そのエッセンスをフォーマット化することにより、多様な産業に応用可能です。スマート工場GPaaS、フィンテックGPaaS、パーソントリップGPaaS(観光IoT、外食IoT、介護IoT等)に適しています。

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執筆者

NEXT CFO 編集部

 NEXT CFO編集部

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