都市インフラ強化の「施工と維持」IoT化アプローチ

交通イメージ

この記事は2016年7月発行のエスネットワークス産業調査レポート vol.3より転載しております。

CFOだけではなく、経営に携わる方であれば、常に自社の業界をはじめ、各種セクターの動向に目を向け、ビジネスの次の一手を考えられていることと思います。産業調査レポートは注目が高まるIoTやXaaSサービスを中心に各業界の動向をまとめております。

01 都市インフラの老朽化と震災対策の共通性

高度成長期に建設された高速道路、トンネル、道路、上下水道インフラなど都市インフラの老朽化が進んでいます。リノベーションのためには、高い技術と施策ノウハウが必要になりますが、深刻な人材不足が進んでおり、対策が後回しになっている現状があります。

◆首都高速の老朽化の状況                    ◆全国の通行止め橋梁数・通行規制橋梁数

アセット 8

筆者は仙台に住み、震災復興を考える中で、都市インフラのIoT化には2つの意味に着目します。「施工の迅速化」と「維持の省力化」です。震災復興により建設業に対する需要が高いものの、建設業界全体の高齢化や若者の建設業離れにより、恒常的に人材不足になっています。また今後は東京オリンピックの開催に伴う建設需要が増加し、人材不足はますます深刻化すると考えられます。いかに効率的に施工し、そして省力的に維持するかのためにIoT技術に着目します。

 

02 施工の迅速化 スマートコンストラクションの概念

アセット 2

測量、設計、最適施行計画の策定、工事の施工、施工管理において、ドローンによる自動測量やIoTデバイスを搭載した重機を用いて、リアルタイムでのデータの活用をより自由にするものです。

◆IoT化による スマートコンストラクション

 

(右図)出典:コマツホームページ

 

 

03 維持の省力化 無線IoTデバイス特性による都市インフラの分類

構造物に取り付けたひずみセンサからデータを自動検出する取り組みは広く行われています。無線IoTデバイスによるデータ収集には、通信範囲にて適用範囲を4類型に分類することができます。無線IoTデバイスのため低消費電力であることが必須の要件になります。

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04 施工工程管理ツールと維持管理ツールとしてのIoT+PaaSモデル

施工工程を「インフラの恒常性を担保する基幹システム」、維持工程を「IoTによるインプットとアウトプットの循環システム」と捉えれば、都市インフラ対応IoT+PaaSモデルを構築できます。

◆都市インフラ対応IoT+PaaSモデル

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都市インフラIoT+PaaSモデルの課題提示

<1. PaaS基幹システム構築>  IoTデバイスによる維持管理ツールとの連携に対応させることが必要。

<      2.IoTサイド     >  地上構造物(類型1+2)は局所集中型と広範囲型を組み合わせたモニタリングシステムが必要。 
                                               地下構造物(類型3+4)は、閉所と開所でのノイズ問題を排除できるモニタリングシステムが必要。

執筆者

NEXT CFO 編集部

 NEXT CFO編集部

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