• ホーム
  • CFOセンス
  • 地方創生とIoT+PaaS化の推進プレイヤー 公共インフラと民間インフラ別アプローチ

地方創生とIoT+PaaS化の推進プレイヤー 公共インフラと民間インフラ別アプローチ

この記事は2016年7月発行のエスネットワークス産業調査レポート vol.3より転載しております。

CFOだけではなく、経営に携わる方であれば、常に自社の業界をはじめ、各種セクターの動向に目を向け、ビジネスの次の一手を考えられていることと思います。産業調査レポートは注目が高まるIoTやXaaSサービスを中心に各業界の動向をまとめております。

01 クラウドリーダーの潮流 ➡️ SaaSリーダーからPaaSリーダーへ

クラウド導入期では、SaaS/PaaS/HaaSという階層構造において、主にHaaSにおけるメインプレイヤーが強みを発揮し、個々のアプリケーションをSaaS化する市場が創出されました。今後、クラウド上ERPへの応用力において、データ連携機能への柔軟性と、それぞれが得意とする産業を軸にPaaSリーダーが推進するクラウドERP市場が創出されつつあります。

アセット 1

 02 PaaSを構成する2つの大きな階層

フォーマットモデルにおいて、IoTデバイス+ビッグデータ+行動予測+プッシュ型MAは上位層「新規データのインプット」、SCM+CRMは企業基幹システムとして価値連鎖活動の全般を支える下位層「APIによるデータ連携」に分類できます。データ連携やデータインプットをどの階層で実現するかがAPIの重要な役割になります。

アセット 2

03 PaaSリーダーの強みは、APIによるデータ連携型ERP

データ連携は既存のオンプレミス型のアプリケーションやデータベースとの連動性、機能追加は既存バックオフィス機能、既存財務会計機能、既存CRM機能、新規IoT機能追加、新規ビッグデータ解析機能、新規AI機能、新規プッシュ型MA機能を加えます。

アセット 3

04 APIはオプション化された機能の連結器

API連携によって、「強化したい機能」を付与させたり、「過去の遺産システム」を連携させることができます。各アプリケーションメーカーはWeb APIを公開しています。また、使用許諾契約を結べば、自社開発したAPIを使用することもできます。APIは、膨大なWeb上の経営資源や過去の遺産システムを自由にPaaSに連結させる連結器の役割を果たします。

アセット 1

05 IoT/M2M標準プロトコルMQTTは、 あらゆるIoTデバイスのAPI連結を助ける

IoTデバイスはさまざまなアイディアによって、多様な形態や通信形態を持つ一方、IoTデバイスの国際的な標準化が進んでいます。MQTTプロトコルは、IoT/M2Mデバイス間の通信プロトコル標準規格です。電子デバイス、半導体、民生電機部品、自動車部品のグローバルサプライヤーが製造ラインのMQTT化対応を求めているため、スマートファクトリー化が急務といえます。

 

06 台頭するPaaSリーダー

➡️GoogleGCPの特徴

GoogleGCPの強みは「ディープラーニングによるビッグデータ分析」にあります。AI(人工知能)による行動予測を通じて、パーソントリップなどのデータから行動予測を行い、顧客を選択するエンジンに適しています。例えば、1000枚の画像データを見せると「人の顔」と「ネコの顔」を認識するニューロンが形成され、画像の破片から残りの画像を予測することができるようになります。

アセット 5

➡️Oracleの特徴

Oracleの強みは、階層構造とミドルウェアが標準装備されていることです。もともとOracle内での階層化処理によって、ワンストップにて複数アプリケーションとのデータ連携を行っていました。そのため、API連結によるデータ連携型PaaSの概念と親和性が高いといえます。

アセット 6

07 データ連携IoT+PaaSモデルが地方創生にもたらす可能性

PaaSの強みは、初期開発費用が低廉であること、自社で開発要員や運営要員を確保する労力が最小限で済むこと、本来の営業の趣旨と異なるシステム開発に莫大な労力をかける必要がなくなることです。地方創生という趣旨において、中小企業でも最新機能を持ったPaaSの土俵の上に立つことの垣根がなくなり、自社の強みのアピールと顧客の選択や抽出を行うことができるようになります。地方創生に適した汎用システム化といえます。

08 自動運転時代のためには公共インフラと民間インフラの共進が必要

自動運転はモビリティIoTの代表格です。モビリティ設計サイドだけの問題ではなく、路車間通信が必要になるため、公共インフラとの共進が必要です。「都市OS」という概念が必要になります。

アセット 7

 

まとめ 本号では、データ連携IoT+PaaSモデルにおいて、各プレイヤーが力点を置く分野を明確化し、そのアプローチ手法を検証してゆきます。

アセット 8

執筆者

NEXT CFO 編集部

 NEXT CFO編集部

経営者・管理職にCFOの役割を広めたい!CFOが活躍する社会をつくることで、日本経済を活発にしたい!そんな想いでNEXT CFOのメディアを運営しています。