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スズキとの提携で更なる躍進へ! 自動車業界世界1位のトヨタとは?

2016年10月13日(木)の日本経済新聞朝刊一面で、トヨタ自動車とスズキの提携が発表されました。提携の目的は「環境や安全、情報技術などの分野で協力し、自動運転車の開発など異業種を巻き込んだ競争激化に対応する」と発表されています。世界の自動車メーカー販売ランキング(2015年)1位のトヨタ自動車とは、どのような会社なのか簡潔にご紹介します。

トヨタ自動車の事業内容とは

トヨタ自動車は創業者の豊田喜一郎が周囲の反対を押しきり、1937年に当時の豊田自動織機から独立したベンチャー企業でした。その後、総合産業である自動車の『材料』、『工作機械』、『部品』などの各分野がそれぞれ独立しています。

トヨタグループの具体的な事業例

・自動車事業…自動車の製造から販売まで、自動車販売のサービスを行っている。トヨタの中心事業

・住宅事業…トヨタグループの力を結集して、お客様により幅広い住宅関連サービスを提供

・金融事業…日本を含めた世界30ヶ国・地域以上で自動車ローンやリースを中心とした金融サービスを展開

・e-TOYOTA事業…クルマとITを融合させた新しい価値を提供し、ユーザの皆様のカーライフをサポート

・マリン事業…クルマづくりで養ってきた技術やノウハウを結集し、安全で快適、環境に優しいお客様にとって魅力あるボートづくりを行っています

バイオ緑化事業…バイオテクノロジーや環境緑化などの技術開発により「環境保全と経済成長の融合」の実現を目指しています

・新規開発事業…トヨタの技術とチャレンジ精神を持って、社会と環境にいちはやく対応した新規事業の開発・推進に取り組んでいます

自動車事業を中心に、事業の多角化を進めるトヨタ。これらの事業が現在のトヨタグループを構成しています。

事業の特徴

トヨタは国内でも世界(上記記載ランキングでは)でも1位を誇る企業です。なぜ自動車業界で優位を保てるのか、事業の特徴の観点から考えてみました。

トヨタ自動車の強み

  • 強力な生産ライン

トヨタの強みはなんといっても、手掛けている自動車の種類が多い点です。低価格の小型車から高級セダンまで幅広いニーズを満たすことが可能です。また10月13日の日経新聞の一面でも挙がったように、国内の軽自動車やインド事業で競争力を発揮するスズキと提携することで、低価格の小型車での競争力をさらに高めようとしていることが見て取れます。

  • 経営資源の豊富さ

トヨタ自動車の経営資源(ヒト・モノ・カネ・ノウハウ)の豊富さは大きな強みになるといえるでしょう。豊富な経営資源は、宣伝・研究開発・市場(ニーズも)調査などに資金を利用でき、他社より経営上優位に立てるといえます。

  • 創業者の系譜を継ぐ豊田家の存在

トヨタ独自の強みといえば、豊田家が醸成する“危機感”や“改善”への意識、さらには“質素”と“倹約”の精神がトヨタ全社に染み込んでいると言われています。そしてこの精神が、経営の効率化を図るだけでなく、社員一人一人の意識にも浸透していると考えられており、その共通観が強みだといえるのではないでしょうか。

トヨタ自動車のCFO

代表取締役副社長

伊地知 隆彦(イヂチ タカヒコ)

(略歴)

昭和51年 4月 トヨタ自動車工業株式会社入社

昭和57年 7月 トヨタ自動車株式会社へ社名変更

平成12年 1月 同 社 財務部 財務企画室室長

平成12年 6月 同 社 財務部副部長

平成15年 1月 同 社 経理部部長

平成16年 6月  同  社 常務役員就任

平成20年 6月 同 社 専務取締役就任

平成20年 6月 同 社 事業開発本部本部長・経理本部本部長

平成22年 6月 同 社 総務・人事本部本部長・システム本部本部長

平成23年 6月 同 社 取締役就任・専務役員就任

平成25年 6月 同 社 顧問就任

平成25年 6月 東和不動産株式会社取締役社長就任

平成27年 6月 トヨタ自動車株式会社取締役副社長就任

平成28年 4月 同 社 Chief Financial Officer(CFO)

財務情報

toyota
(参照:トヨタ公式HP財務データより、売上高単位;十億円)

リーマンショック後、トヨタの業績は悪化したものの近年は順調に推移しているといえるのではないでしょうか。
今後、スズキとの提携で更なる躍進が期待されています。

まとめ

社内の意識管理、財務基盤、戦略ともに優れているからこそ、世界1位を維持しているトヨタ。今後スズキとの提携で強みを共有し世界での優位性をますます維持するのではないでしょうか。
リーマンショックによる経済の悪化や、その後の米国リコールなど、厳しい時期をくぐり抜け、再び勢いを取り戻した豊田章男社長率いるトヨタの活躍が楽しみですね。

執筆者

牧野真也

 牧野真也 氏

立命館大学法学部法学科。在学中は地域活性化に注力。趣味は食べ歩き。「食」のためなら500kmでも足を運びます。現在は日本人としての作法を身に付けるため、茶道を修行中。