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今や世界で人気、でも意外と知らない? ~良品計画~

シンプルで美しい商品が人気の雑貨店「無印良品」。

日本ではもちろん、近年では海外の消費者にも愛されている日本が誇るジャパンブランドです。そんな雑貨店「無印良品」を展開する株式会社良品計画(以下、良品計画)が10月6日(木)の日経新聞朝刊の投資情報欄に2016年3~8月期で過去最高益を出したという記事で登場しました。

本日はその無印良品を展開する良品計画の意外と知られていない成り立ち、そして好業績の秘訣に迫りたいと思います。

良品計画と沿革

一般的に知られている無印良品以外での事業としましては、以下の4つを展開しています。

①カフェ・ミール事業(無印良品のカフェを展開)
②キャンプ事業(現在3つの拠点でキャンプ場を運営)
③住空間事業(株式会社MUJI HOUSE)
④株式会社イデー(IDEE)家具・インテリアなどの企画・製造・販売

1980年 株式会社西友のPB「無印良品」誕生がしました。
(当初は家庭用品9品目 / 食品31品目)
1989年 株式会社西友から独立し株式会社良品計画が設立されました。

無印良品がスーパーの西友から誕生したということは今の若い方たちは知らないのかもしれません。

当初はたった40品目だった商品も今では7500品目にまでに増え、店舗数も国内414店舗、海外344店舗(東アジア227、欧米72、西南アジア・オセアニア45)という規模に至っています。

 財務情報

2016年2月決算時の良品計画の財務情報は、以下のようになっています。

営業収益 3,075億32百万円       *営業収益=売上高+営業収入
経常利益 327億00百万円(経常利益率10.6%)
ROE 16.4%
国内店舗 414
海外店舗  344
国内営業収益 1,994億76百万円
海外営業収益 1,080億54百万円(全体の35.1%)

2012年2月決算時と比べると、

営業収益 1,781億86百万円
経常利益 161億35百万円(経常利益率9.1%)
ROE  11.1%
国内店舗 372
海外店舗   163
国内営業収益 1,541億52百万円
海外営業収益 240億33百万円(全体の13.5%)

なんとわずか4年間で営業収益を2倍弱にまで伸ばしています。
国内の収益も伸ばしてはいますが、やはり海外店舗が2倍以上に増えたことによる海外収益の増加の影響が大きいようです。
小売業において経常利益率が約10%というのも立派な数字です。(小売業の平均経常利益率は3%前後)

しかし、こんなに好調な良品計画も不調な時期はあったようです。
競合勢力(ヤマダ電機やユニクロ)の台頭、大企業病の進行などにより1999年をピークに経営は悪化し、2001年には創業以来初の減益、そして2000〜2001年のわずか1年で株価が1万7350円から2750円にまで暴落しました。
2001年以降のリストラや不良在庫処理、生活雑貨のデザインの見直し、海外部門ではアジアからの完全撤退や家賃の見直し(家賃比率が15%以下でないと原則的に出店しない)などの対策を行い無事回復を成し遂げ、現在の経営状態にまで大きく発展しました。

まとめ

今ではグローバルに店舗を展開している良品計画ですが、過去には大きな挫折を味わっていました。
しかし、それによる気づき、経験があったからこそ現在の好調な良品計画があるのかもしれません。
好調ばかりが続いているというのも良いことではないのかもしれません。
無印良品は今月も新規出店(日本3、中国6、タイ1、カナダ1)を予定しています。
今後もグローバルな展開が期待できそうです。

執筆者

沢田 勇平 氏

 沢田勇平 氏

神戸大学大学院経済学研究科所属。学部時代は会計を学び、現在は経済学を中心に学んでいます。一企業に頼らず自身の豊富な知識を武器に活躍するCFOを夢見て頑張ります。